標高1,800mの雲の上でジェットコースターに乗った — ゲンティング・スカイワールズ、朝7時出発の記録
クアラルンプールから車で1時間ほど上ると、山の尾根の上に街がそっくり乗っかっている。マレーシア・パハン州ゲンティング・ハイランド。その一番上にある屋外テーマパークがゲンティング・スカイワールズ(Genting SkyWorlds)だ。雲が遊具のすぐ横を通り過ぎ、朝は遊園地のレールが霧に隠れて見えないこともある。まさに空の上に建てられたテーマパークだ。
ジェンティング・ハイランド · Genting SkyWorlds
クアラルンプールから車で1時間ほど上ると、山の尾根の上に街がそっくり乗っかっている。マレーシア・パハン州ゲンティング・ハイランド。その一番上にある屋外テーマパークがゲンティング・スカイワールズ(Genting SkyWorlds)だ。雲が遊具のすぐ横を通り過ぎ、朝は遊園地のレールが霧に隠れて見えないこともある。まさに空の上に建てられたテーマパークだ。
今回は朝7時にクアラルンプールから自動車で出発した。大げさでなく、この記事で最も実用的な情報だと思う。ゲンティングはマレーシア人が週末に上る国民的観光地なので、少し遅れると山道の渋滞、駐車場の待ち行列、ケーブルカーの行列が一気に押し寄せる。7時に出発したら8時少し過ぎに山の麓に着き、ケーブルカー乗り場の待機列用ベルトラインは完全に空いていた。
7時出発 — 料金所と山道
KL市街を抜けて最初に出会うのが料金所だ。まだ太陽が完全に上がらない、空が薄らと明けようとしている時間帯だった。車線上にMyRFID、SmartTAGの看板が分けて掲げられているので、レンタカーを使うなら前もってどちらが付いているか確認して車線を選ぶといい。後ろからクラクションを鳴らされながらバックする状況は避けるべきだ。

料金所を通ると道が本格的に上り坂に変わる。左は崖のそびえ立つ羊歯の群落、右の視界が開ける区間では、遠くの尾根の上に先の尖った建物が数棟見え始める。あれがゲンティングだ。初めて見たとき「山の上になぜあんなものが」という違和感がかなり長く続く。カーブが続くので、後部座席で酔いやすい人がいたら、前もって薬を飲ませておくといい。私は一度気を抜いて、同行者の顔が青ざめたことがある。

駐車場 — B2からB7まで、数字を見て降りていく
車で上ってくる人にとってゲンティングの第一関門は地下駐車場だ。進入路に入ると、赤いLEDで階別の余車数を表示する電光掲示板がある。私が見た日はB2に342台、B3に471台、B4に443台、B5に412台、B6に382台、B7に491台が残っていた。朝8時台でこの数字だ。午後に上った日は上の階がほぼ0に近かったはずなので、この電光掲示板の数字だけで「早く来たな」と思った。

駐車して地上に上がると空気の温度が大きく違う。KL市街が朝から32度前後で湿度が高く押さえつけられるのに対し、ここは半袖一枚では腕に粟粒ができる。薄い上着は必ず用意すべきだと言いたい。駐車場前の芝生越しに先の丸いオレンジ色の屋根を乗せたタワー型ホテルと工事中の高層クレーン群が一目に入ってくる。ゲンティングは今も建て続けている町だ。

位置をまとめるとこうだ。ゲンティングはKL市街の北東で山を一つ越えた位置にあり、自家用車・タクシー・グラブ・バスどれで来ても、結局は山麓のアワナ(Awana)地点でケーブルカーに乗り換えるか、車で頂上まで曲がった道を上り続けるかの二択だ。私はケーブルカーを選んだ。下の地図が今回写真を撮った地点だ。
アワナ・スカイウェイ — 行列がないという贅沢
ケーブルカー乗り場に入った時がこの日のハイライトだった。赤いベルトで作られた待機列が少なくとも十重にはなっているのに、その中に人が一人もいなかった。このような迷路状のベルトはピークシーズンにどれだけ人が殺到するかを示す証拠でもある。午後に来ていたら、この列をすべて歩かなければならなかったはずだ。天井には大型扇風機が回り、その内側では赤いキャビンがレールに沿ってゆっくり入ってきていた。

キャビンに乗り込むとドアが閉じ、すぐに足下が消える。山の斜面の密林の上をスムーズに通り抜けるとき、熱帯雨林特有の湿った土の匂いが窓の隙間から入ってくる。下には山を巻くように走る道が蛇のように見え、向こう側からは番号の付いたキャビンが列をなして下りてくる。私が通るときに出会ったのは69番キャビンだった。

もう少し上がると視界が大きく広がる。09番キャビンが通るころには、ゲンティン市街地全体が足下に広がった。完成したアパート、クレーン付きのまだ骨組みの状態、赤い屋根のホテルが混在しているが、その全てが山の尾根の上に乗っているという事実が改めて奇妙に感じられる。

山の中腹では視線がちょうど雲の高さと同じになる。あの下の尾根の間にオレンジ瓦屋根の寺院建物が一つ乗っているが、ケーブルカーコースの途中にあるチンスウェイ寺院(Chin Swee Caves Temple)だ。チケットの種類によってはここで一度降りていくことができるが、この日は私はそのまま通り過ぎた。チケット選択肢と料金は季節ごとに変わるので、現地の窓口か公式アプリで確認することをお勧めする — 私が覚えている金額を書いて間違ったら、それはもっと迷惑だ。

頂上に近づくと逆現象が起きた。下は晴れているのに上が雲の中だ。窓の外で白い塊がそっくり流れ去り、建物が消えたり現れたりした。ガラスへの反射がひどく写真は曇ってしまったが、あの霧こそが「空の上のテーマパーク」という言葉の実体だ。

ゲンティン・スカイワールド — 雲が通り抜ける屋外テーマパーク
スカイワールドは上から見下ろした時に構造が一番よく見える。真ん中に雪が積もった先の尖った峰のセットがあり、その前に赤い砂岩峡谷を削って作ったライドトラックが蛇のようにくぐっている。右側には蛍光緑色のコースターレールが空を横切り、その下にパステルトーンの建物が並ぶ区域がある。遊園地一つを山頂地形にそのまま押し込んだ形なので、平地のテーマパークとの歩き方の感覚が異なる。上り下りが続く。

朝は人がほぼいない。写真の広場に立っている人が数えられるほどだ。この状態が大体午前中盤まで続くと考えるといい。正午を過ぎると広場が人で埋まり、人気ライドには待機時間が付き始める。朝7時に出発した報酬をここで受ける。

横に広く見ると規模がより実感できる。左端の雪山セットから右側のパステル建物区域までが続き、その上に緑コースターレールがパーク全体を横切る。後ろには実物の山の尾根と雲が背景として敷き詰まる。セットで作った偽りの山と本物の山が一フレームに入ってくるのがこのパークの不思議な点だ。

エリア別のテーマもしっかり分かれている。灰色コンクリート壁面とオレンジ色ループコースターがあるエリアはInvasion: Planet of the Apesゾーンで、その隣に黄色い鉄骨ドロップタワーが立っている。下の方にはパステルカラーの回転ライドが集まっていて、子ども連れの家族が長く滞在するのに適している。レンガ建物1階にはレストランとカフェが付いているので、ライドの間に座って休むのに良い。


パーク上ではケーブルカーが絶え間なく通過する。乗り物に乗っているとき頭を上げると、頭上で赤いキャビンが列をなして移動するのが見える。右側に青・黄色縞模様の半球形エアドームがあり、その後ろに宿泊施設の建物が付いている。パークとホテルとケーブルカーが物理的に繋がっている構造なので、移動動線が短い。


建物の中にも遊園地がある — スカイトロポリス
これはゲンティングに初めて来た人が最も見落とす部分だ。屋外スカイワールドだけを見て下っていく人が多いが、建物の中にも実内のテーマパークがそっくり入っている。名前はSkytropolis Indoor Theme Park(天井に中国語で「天城室内乐园」と付いている)。エスカレーターで下りていくと、下層に大観覧車がそっくり立っているのが見えるが、最初は室内にあんなものが入るとは実感が湧かない。

広場を囲むシリンダー型LEDが絶えず広告を切り替える。私が行った時は「2026 Lucky Wednesday」プロモーションと自動車景品の画面が回っていて、別の柱にはEden, The Garden of…というテキストが流れていた。下層にはSwensen'sが付いていて、通路側にGohtong Way — STREET FOOD | MUSIC | ENTERTAINMENTというバナーが掛かっていた(無料入場表記)。


中に入ると天井がそっくりLEDスクリーンだ。頭を上げると歯車模様が流れ、その下に赤い鉄骨構造物とネオン柱がスチームパンク風に立てられている。室内なのに騒音が相当だ。ライドモーター音、ゲームブース効果音、天井スピーカー音楽が一気に反射して、会話しようとすると声を張り上げなければならない。音に敏感な子どもなら覚悟して入るのが良い。


奥へさらに入ると、青い照明を施したエッフェル塔型構造物が出てくる。頂上にLoop de Loop看板が付いていて、その横でSpin Crazyが回転する。ただ正直に言えば、私が行った時間帯には一部のライドが青い布で覆われていて運行していなかった。室内パークはメンテナンスや時間帯の問題で何個かが停止していることがある。特定の乗り物を狙って来たなら、入口で運行の有無をまず確認するのが良い。



ライドの他にはゲームブースがかなり多い。Lobster Potのようなボール投げブースには人形が壁面をいっぱい埋めていて、「GET 2 TO WIN」といった条件が付いている。子ども連れで来ると、ここで財布が開く。私は2回投げてきれいに失敗した。


夜になると同じ空間の印象が全く変わる。照明が紫・濃紫色に敷き詰まり、通路が空いて昼の騒音が抜ける。ディムサム店ディンタイフォン(鼎泰豐)の店の前を通り奥へ入ると、大きな猫顔型のアーチが立っている路地が出てくる。標識にCAT ALLEYと書かれている。昼に通った時は目に入らなかったが、夜に見るとこちらの方がずっと印象的だった。

食べ物の話 — レストランは本当に多い
ゲンティングで飢える心配はしなくて良い。中華・ディムサム・アイスクリーム・ファストフード・ストリートフード区域まで、一つの建物の中で全て解決される。問題はむしろ選ぶことだ。この日はディムサム店に席を取った。
最も目を引いたのは8つの色で出てきた小龍包だった。緑・黒・灰色・赤色・オレンジ・黄色に基本の白まで、一皿に色別で一つずつ盛られて出てくる。味は色ごとに少しずつ異なり、隣に醤油+唐辛子ソースと赤唐辛子ソースが別に出される。肉汁が熱いので、スプーンに乗せて一度つぶしてから食べるのが安全だ。私は急いで一口で入れてしまって、口の天井をやけどした。

一緒に注文したのは完탕の混ぜうどんだ。細い面の上に揚げたニンニク、唐辛子、ネギを乗せて、醤油ベースのソースに混ぜて食べる食べ方だが、揚げたニンニクの香りが強いので好き嫌いが分かれる可能性がある。私はこのニンニク香りのために注文した。

別に注文した紅油抄手(唐辛子油完탕)は赤い油に漬かった状態で出てくるが、見た目ほど辛くはなかった。辛さより香ばしい香りが前に出る。

魚香茄子炒めは鋳鉄鍋そのままで出てくる。挽き肉と一緒に濃厚に煮詰められて出てくるが、ご飯をもう一杯足すのにぴったりだ。上に乗ったネギが最後に香りを整える。

仕上げに出てきたのは砂糖パウダーを振った揚げた菓子3個だった。外はカリっとして中はしっとりした、甘さが強くないデザートだ。満腹状態でも3個はそのまま入ってしまった。

スカイアベニュー — パーク外にも見どころがある
テーマパークチケットがなくても入れる区域がスカイアベニューモールだ。天井に数千個の白いビーズが吊られた円形アトリウムがあり、真ん中には金色の馬の造形物が炎型の装飾と共に立てられていた。前の赤い円盤に駿馬騰雲と書かれている。後ろ側にSkyCasino入口が見え、大型スクリーンではArena of Stars公演プロモーションが回っている。

近くで見たらスクリーンに掛かったのは"KING OF SAXOPHONE" KENNY G 2026 WORLD TOUR in MALAYSIA公演案内だった。日付は2026年7月12日午後6時、会場はArena of Starsと表記されていた。ゲンティングはこのような大型公演が常時掛かる場所なので、日程が合えば昼は遊園地、夜は公演で一日を埋められる。ただこのような情報は時期ごとに変わるので、行く前に公式チケット販売ページで確認する必要がある。

下りの道 — ここで一度は車を止めよう
帰りの道が意外と良かった。駐車建物の上層から外を見ると、山の斜面を巻いて下っていく道がそのまま見える。左の尾根の上のアパート団地は頂上が雲に切られていた。あの曲がった道を朝に上ってきたんだ。


下っている途中で展望が開ける地点ではダムが見える。幾重にも重なった尾根の間に水の色が一片入り込んでいて、その前に道がS字で流れ去る。ここで車を止める余裕があれば一度は止めることをお勧めする。写真数枚ではなく、この高度で吹く風の温度を一度感じてみるのが良い。パークの中では絶対に感じられない感覚だ。


最後に撮ったのは尾根に付いて立つ大型宿泊施設建物だ。白い壁に赤い帯が入った巨大なブロック型建物で、隣の丘には通信中継塔が立っている。下は野外駐車場だが車がぎっしり詰まっていた。ゲンティングが観光地である以前に人が実際に泊まり滞在する都市だということがこの写真に全て入っているような気がして残した。

次に行く人へ残すメモ
- 出発は絶対に早く。私はKLから7時に車で出発したし、そのおかげでケーブルカー待機列がすっかり空いていた。駐車場の余車数も階ごとに300~490台残っていた。
- 上着一枚。KLの暑さを思いながら半袖だけで来ると、ケーブルカーを降りてすぐに後悔する。
- 屋外パークだけ見て下らないこと。建物の中に実内のテーマパーク(スカイトロポリス)が別にある。雨の日や雲が厚い日はむしろここが答えだ。
- 一部のライドは停止していることがある。実際に布で覆って運行していない乗り物があった。目標ライドがあれば入口で前もって確認しよう。
- 料金・営業時間・公演日程は現場または公式チャンネルで確認を推奨。このブログには私が直接見たもの以外は書かなかったし、不確実な数字は意図的に抜いた。
山の下まで全部下りてきて車の窓を開いたとき、湿度が高く熱い空気が吸い込まれてきた。数時間前まで雲のそばでジェットコースターを見ていたということが、その瞬間突然現実味がなく感じられた。ゲンティングの本当の魅力は遊具の数ではなく、1時間で気候帯を全部替える、その落差にあるような気がする。
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