別府のかまど地獄 半日 — 1丁目から6丁目まで、温泉卵とラムネで締めくくった日

雨が降ったり止んだりする午後に、大分県別府の鉄輪地区に到着した。バスを降りるとすぐに、町全体が湯気を噴き出していた。屋根の間、溝の間、下水道蓋の隙間からまで水蒸気が上がっている。その中でも最も多くの人が集まるのがかまど地獄だ。名前の通り釜が象徴なのだが、売店の前に実際に大きな鋳鉄製の釜を立てて、注連縄まで巻いてある。その上に松が生えていたので、最初は何か神社…

別府 · かまど地獄

雨が降ったり止んだりする午後に、大分県別府の鉄輪地区に到着した。バスを降りるとすぐに、町全体が湯気を噴き出していた。屋根の間、溝の間、下水道蓋の隙間からまで水蒸気が上がっている。その中でも最も多くの人が集まるのがかまど地獄だ。名前の通り釜が象徴なのだが、売店の前に実際に大きな鋳鉄製の釜を立てて、注連縄まで巻いてある。その上に松が生えていたので、最初は何か神社の入り口かと思った。

注連縄を巻いた大きな鋳鉄製の釜のオブジェと「かまど地獄 入口」の看板、後ろの売店建物に並ぶ人々
入口の釜のオブジェ。右側の売店窓口に「受付 8:00~17:00」と書かれている。

売店の窓ガラスには料金表が貼ってあって、団体・個人・地獄巡り共通券がそれぞれ別にある。私は複数の地獄を巡る共通券を買ったが、金額は時期によって変わるので現場確認をお勧めする。チケットを買って入ると、すぐに赤い鬼が釜の上に腰かけている。写真を撮る列が長いので、誰もいないカットは諦めた。

釜の上に立つ赤い鬼のオブジェと青い龍のオブジェ、周辺に白い湯気が立ち込めるかまど地獄の境内
赤い鬼の下に「一丁目」の案内板。横に100円と書いた小さな札が貼ってあった。

1丁目から6丁目まで、池ごとに色が異なる

ここが他の地獄と異なる点は、大きな池を一つ見て終わりではないということだ。狭い敷地の中に性質の異なる温泉池が番号を付けて並んでいる。一丁目、二丁目という具合に札が貼ってあるので、順番に追っていけばいい。実際に歩いてみると20~30分で一周できるのだが、色が変わるたびに足が止まって、私は1時間近くいた。

赤い手すりに囲まれた水色の温泉池と「四丁目 かまど地獄 80℃」と書かれた標識、白い湯気が立ち上る様子
四丁目、80℃。まるで絵の具を溶いたような水色だが、手を入れたら大変だ。

この四丁目の水色の池が最も人気がある。面白いのは、風向きによってまったく異なる写真が撮れるということだ。私が立っているうちに、突然湯気が噴き出して池全体が消えた。スタッフがタバコの煙を吹きかけて湯気のデモンストレーションをするのだが、その直後だったようだ。数秒後には水色が見えた。

同じ水色の池の上に白い湯気が爆発的に立ち上り、背後の山と東屋を覆い尽くしている場面
同じ場所での数秒の違い。湯気が立つと前の人の顔も見えない。

少し進むと泥のような橙色の池が出てくる。パイプが一本刺さっていて、表面が微かに揺れている。臭いはここから確実に強くなる。硫黄の臭いというより、湿った土を熱く温めた臭いに近い。

橙色の泥湯が溜まった温泉池と錆びたパイプ、右から白い湯気が流れ出ている様子
鋳物のような橙色の池。パイプが一本そのまま刺さっている。
赤褐色の温泉池から白い湯気の柱が立ち上り、木製の柵の向こう側に見学客が見える場面
レンガ色に近い池。湯気の柱が垂直に立ち上り、写真の半分を占めている。

泥の区域はまた別の性質だ。水ではなく、粥のようにドロドロした泥が丸くふくらんだり凹んだりする。縁が固まってお皿の縁のように立ち上っているのだが、その模様は毎年少しずつ異なるそうだ。ゴボゴボという音は思ったより低く鈍い。

白灰色の縁が固まってお皿の形になった泥温泉の湧き口が2つ並んで沸騰している様子
泥が固まって縁を作った池。中央がゆっくり渦巻いている。
泥温泉の横に緑のユニフォームを着たスタッフが立っていて、背後に赤い手すりと「順路」の矢印看板が見える場面
「順路」の矢印を辿ると順序が混乱しない。スタッフが随時説明をしてくれる。

最後の区域の大きな池は、乳白色を帯びた緑色だった。最も多くの人が集まる場所なので、手すりの前の場所を確保するには少し待つ必要がある。団体観光客が一度去ると、急に静かになるので、その隙を狙えばいい。

緑色の乳白色の温泉池の縁に赤い手すりを沿って観光客が一列に並んで見学している様子と立ち上る湯気
団体観光客が一気に入ってきた瞬間。手すり前の席はこの時点で諦めた。
緑色の温泉池と鬼のキャラクターが描かれた黄色い温度計の案内板、水面を厚く覆った湯気
鬼のキャラクターが描かれた温度計の案内板。かまど地獄のマスコットだ。

位置と行き方

かまど地獄は鉄輪バス停から歩いて数分の距離だ。JR別府駅西口のバスターミナルから鉄輪行きの路線バスに乗ればいい。海地獄(うみじごく)や鬼山地獄など他の地獄も徒歩圏内に集まっている。私は海地獄の方から歩いてきたが、上り坂が少しあるだけで道は平坦だ。駐車場は敷地の前にあり、観光バスが入ると前がちょっと塞がる。

温泉卵とラムネ、これを見落とすのは損だ

ここに来た人の中には、池だけを見て帰る人も結構多いのだが、売店前のベンチが本当の見どころだ。温泉の蒸気で蒸した卵が売られていて、その隣の冷蔵庫には玉の入ったラムネが冷たく入っている。卵の殻を剥くと白身が少し茶色を帯びているが、硫黄の臭いはほぼしなく、塩辛い風味が染み込んでいる。黄身がパサパサせず、しっとりしていた。熱い卵一口、氷のように冷たいラムネ一口。湯気を浴びて汗をかいた直後だったから、この組み合わせが本当に、その日最高だった。

木のテーブルの上に玉が入ったラムネのボトルと手に持つ殻を剥いた温泉卵、背後に売店と自動販売機が見える様子
温泉卵と玉ラムネ。売店のベンチに座ってこれを食べるために来たようなものだ。

ラムネのボトルの栓はスタッフが開けてくれることもあるが、大抵は自分で押さなければならない。玉がボトルの口に引っかかっているので、最初の一口はむせやすい。私は最初の一口で服に零してしまった。ボトルは返却用の箱があるので、持ち出さないこと。

売店の横には「飲む温泉」がある。竹の柵に水道の蛇口が2つ付いていて、ひしゃくが置いてある。韓国語で「一杯飲んで10年若くなりましょう!」と大きく書いてある。表示は80℃なので、ひしゃくに受けて少し冷ましてから飲んだ。味はぬるいミネラルウォーターに鉄分が少し混ざった程度だ。おいしくて飲む水ではないが、経験のために一口試す価値はある。

「飲む温泉」の看板と「一杯飲んで10年若くなりましょう!」という韓国語の案内板の下で、水道の蛇口から温泉水が出ていてひしゃくが置かれている様子、80℃の表示
飲む温泉。韓国語の案内がこんなに大きく貼ってある場所も珍しい。

すぐ隣の「のど・肌の湯」も見落とさないようにしよう。竹の壁に金属パイプが4本刺さっていて、そこから100℃の蒸気が噴き出ている。鼻でゆっくり吸い入れるようにとの案内が韓国語にも貼ってある。顔を近すぎると熱いので、拳ひとつ分くらい離れて当てるのが正しい。眼鏡をかけている人は、その瞬間何も見えなくなる。

木の壁に貼られた「のど・肌の湯」の看板と金属パイプから100℃の蒸気が噴き出ている施設、韓国語の案内文
のど・肌の湯。パイプから出ている蒸気は100℃と書いてある。

同じ日に立ち寄った場所

かまど地獄だけを見て帰るには時間が余る。私はバスで少し上って明礬温泉に立ち寄った。丘に藁で屋根を葺いた低い小屋が並んでいるのだが、ここで「湯の花」という温泉結晶を作る。案内柱に重要無形民俗文化財と刻まれている。雨が降っていて土が泥んこだったし、小屋の中に入ると足下が白く固まった結晶に覆われている。

藁で屋根を葺いた低い湯の花製造小屋が丘に並んでいて、「重要無形民俗文化財」の案内柱が立っている明礬温泉の風景
この写真はかまど地獄ではなく、明礬温泉の湯の花小屋だ。

明礬の売店で売られている「湯けむりサイダー(湯けむりサイダー)」はラベルにあの藁小屋が描かれている。瓶が小さいので2口で無くなるが、炭酸が強く後味がさっぱりしている。かまど地獄で飲んだラムネとは味が異なるので、どちらも飲んでも被らない。

赤いラベルに「MYOUBAN ONSEN 湯けむりサイダー」と書かれたガラス瓶のサイダーを手に持っている様子、背後に木造の売店建物
明礬温泉の湯けむりサイダー。ラベルの絵が前の写真の藁小屋だ。

翌日はゆふいんに移った。朝から雨が降っていて、山の中腹まで雲が下りてきていて、湯の坪街道入口の道路が濡れてぎらついていた。有料駐車場の案内板があちこちに立っているが、ハイシーズンの週末はここでかなり迷う。別府の湯気の風景とは空気が全く異なっていた。

雨に濡れた道路と「湯の坪横丁」の有料駐車場案内板、雲が低く覆った山が見えるゆふいん街道の風景
この写真は別府ではなく、雨の日のゆふいん湯の坪街道入口だ。

行く前に知っておくと良いこと

帰りながらもう一度入口の釜を見た。朝に見た時はただのオブジェだったが、中で泥が沸騰していて蒸気が100℃で噴き出ているのを見て出てきたので、あの釜がなぜ象徴なのか理解できた。指先にはまだ卵の殻のかけらが付いていた。

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