秋葉原中央通りから神田川まで、何度も歩き直した東京電気街の記録

東京秋葉原は一度来ただけではすべてを見たとは言い難い町だ。私は季節を変えて何度も訪れたが、来るたびに看板が変わり、陳列棚の価格表が変わっていた。JR秋葉原駅電気街口を出ると、最初に目に入ってくるのはヨドバシカメラマルチメディア Akiba の通路だ。初めて来た時、この看板で方向を定めた。

東京 · 秋葉原

東京秋葉原は一度来ただけではすべてを見たとは言い難い町だ。私は季節を変えて何度も訪れたが、来るたびに看板が変わり、陳列棚の価格表が変わっていた。JR秋葉原駅電気街口を出ると、最初に目に入ってくるのはヨドバシカメラマルチメディア Akiba の通路だ。初めて来た時、この看板で方向を定めた。

'ようこそ Akiba, Japan / Welcome to ヨドバシカメラマルチメディア Akiba' の看板が掛かった建物入口の天井
駅東口のヨドバシ Akiba 入口。7階ファッション・書店カフェ、8階レストラン案内が下に貼られている。

中央通り最初のブロックで既に気が遠くなる

電気街口から横断歩道を一つ渡ると中央通り(中央通り)だ。頭を上げると、オノデン冷房特価の懸垂幕、タカラダ免税店、ゲーマーズ秋葉原、カードキングダムの看板が一画面に重なって入ってくる。建物一棟が階ごとに異なる業種なので、1階だけ見て通り過ぎるなら半分も見たことにならない。ゲーマーズは黄色い背景にキャラクターが描かれたその建物、カードキングダムは道路向こうのガラスビル2階だ。

オノデン、タカラダ免税店、ゲーマーズ秋葉原、カードキングダムの看板がぎっしり重なった中央通りの建物群
昼間の中央通り。左のオノデン冷蔵庫・洗濯機の広告と右のカードキングダムの看板が同じ視野に入る。

少し歩くと、黄色い看板のラジオ会館(世界のラジオ会館)が現れる。今の建物はガラス張りで、上の階にK-BOOKSが入っている。下の階からトラックが荷を下ろす時間帯には歩道が狭くなり、人々が車道側に押し出される。夏の午後にここで30分ほど立っていたが、湿気がそのまま溜まっていて、シャツが背中に張り付いた。秋葉原は日陰がほとんどない町だ。

黄色い看板の世界のラジオ会館の建物とK-BOOKSが入店したガラス外壁、その前を歩く人々
ラジオ会館前。上の階の窓ごとに入店店舗の看板が貼られており、建物自体が案内板の役割を果たしている。

車道の真ん中をカートが通る時は、最初はちょっと驚いた。ヘルメットを被った人たちが公道用カートを走らせて信号を待つ光景は、ここでは日常だ。背後には総武線の黄色い電車が高架を通り過ぎ、その下に laox と AKKY II 免税店の看板が並ぶ。

中央通りの車道で信号を待つ2台の公道用カートと背後の高架を通る黄色い総武線電車
カート2台が信号待ち中。右上に laox、左に AKKY 免税店の看板が見える。

位置感覚:万世橋交差点を基準点にすると便利だ

秋葉原で道に迷う人は、大概小道を迷う訳ではなく、大通りがみんな似たように見えるからだ。私は万世橋交差点を基準にしている。昭和通り(昭和通り)と上野方面の標識が立っていて、総武線の高架が道路を横切り、その下に GiGO AKIHABARA とカラオケ舞姫の白い猫の看板が見える。ここから北が中央通り商店街、南が神田川だ。

昭和通り道路標識と高架を通る総武線電車、GiGO AKIHABARAとカラオケ舞姫の看板が見える大通り
万世橋側から見た大通り。青い標識の上野・菅谷・本郷方向が方向定めに役立つ。

地図の座標が、私が写真のほとんどを撮った地点だ。駅から半径500m以内に、この記事のほぼすべての場所が入っている。荷物があれば、駅の中のコインロッカーに入れて動くことをお勧めする。繁忙期の午後は大きいサイズから満車になるから、到着したらすぐに処理するのが良い。

日が落ちると別の町になる

同じ交差点なのに、夜は全く違うように見える。黄色いムラン(Mulan)ビルの '激安販売 高額買取' の看板が最初に目に飛び込んできて、その隣にセガ3号館ネオン、ゴリラの顔が描かれたゴーゴーカレー(ゴーゴーカレー)の黄色い看板、ZIN、メイドカジノの照明が順に点灯する。冬の夜にここに立っていると手が冷たいのに、人々は信号が変わるまで写真を撮ったりして、あまり動かない。

夜の秋葉原交差点、黄色いムランビルとセガ3号館ネオン、ゴリラの看板のゴーゴーカレーが見える夜景
夜の中央通り。右下の黄色い看板がゴーゴーカレー、その左がセガ3号館。

1ブロック隣の交差点では、TOKYO MX の大型スクリーンが絶えず映像を映している。その下はオノデン入口、左には laox、右には SEGA の赤い看板と高架鉄道が重なる。スクリーンの音とパチンコから漏れ出る音、電車の音が一度に聞こえて、通話はほぼ不可能だ。

夜間横断歩道から見たTOKYO MXの大型スクリーンとオノデンビル、右のSEGA看板と高架鉄道
TOKYO MX スクリーンがある建物。床の標識に路上喫煙禁止の案内が貼られている。

夏の昼間に同じ場所を撮り直してみると、看板の構成はそのままなのに、空のせいで印象が全く変わる。昼間はネオンが死んで、むしろ建物の形と質屋ダイコクヤ(大黒屋)、アメニティドリーム5F·6Fなどの階数表記が目に入る。

曇った昼の秋葉原交差点、GiGOとムラン看板、オレンジ色のダイコクヤ質屋の看板が見える街景
夏の昼間の同じ交差点。オレンジ色の看板は時計・ブランド品を扱うダイコクヤだ。

冬の休日午後には、この横断歩道に人が最も集中する。信号一度では渡り切れない場合もあった。街路樹の葉がすっかり落ちているので、看板がむしろより良く見える。

冬の午後秋葉原の横断歩道に集まった人波と素っ裸の街路樹、メイドカジノとダイコクヤの看板
冬の休日午後。信号待ちの人波が歩道を満たしている。

数年前の写真アルバムには、SEGA秋葉原新館の前も残っている。青いSEGAロゴの上にコラボカフェの広告が大きく掛かっており、'ここから徒歩2分'という矢印が付いていた。今これらの建物は、運営会社とブランドが変わり、GiGO看板で掛かっているところが多いから、古い情報をそのまま持って行くと無駄足する。現場で看板を改めて確認するのが確実だ。

青いSEGAロゴが付いた秋葉原ゲームセンター入口と上のコラボカフェ大型広告板
過去訪問時のSEGA看板ゲームセンター入口。エスカレーターで直接階を上げる。

中古フィギュア展示ケースは階全体がガラス壁だ

秋葉原で時間を最も消費する場所が中古フィギュア店だ。ケースごとに R-198、R-199、R-200 のような番号が付いており、個人が委託した物品が枠単位で入っている。ワンピースのルフィとゾロ、ドラゴンボールの孫悟空、僕のヒーローアカデミア、ピカチュウが一枠ずつ占めており、体系なく混ざっている。通路が狭いからバックパックは前に背負った方がいい。

番号が付いたガラスショーケースが壁面いっぱいに並んだ中古フィギュア店の通路、ワンピースとドラゴンボールのフィギュア
委託ケースが並んだ通路。ケース番号で販売者が区別される。

価格表は手書きの場合も、バーコードが印刷されたラベルの場合もある。カードキャプターさくらの羽根フィギュアには手書きの ¥7,980 が付いていた。写真で見ると大きさの感じがよく分からないが、実際には大人の手のひらより少し大きい程度だ。

ガラスケースの中のカードキャプターさくらフィギュアと手書きで ¥7,980 と書かれた価格表
手書き ¥7,980 の価格表が付いたカードキャプターさくらフィギュア。

別の店ではバーコードラベルで一元管理している。B52 コーナーで見た価格帯はこんな感じだった。

バーコード価格表が付いた中古フィギュア、¥3,800のさくらと ¥8,800の銀魂フィギュア
B52ラベルが付いたケース。税込(税込)の表記を確認すると計算が楽だ。

完成プラモデルをガラスケースに入れて売っている場所もある。ガオガイガー系の機体は羽根まで展開した状態で展示されており、ガラスに顔を付けて関節の塗装を眺めている人が常に一二人いる。私もそのうちの一人だった。

ガラス展示ケースの中に黒い羽根を展開して立つ赤と金色のロボット完成プラモデル
羽根を展開した状態で展示された完成品。ガラスに他のお客さんの姿が映っている。

海洋堂コーナーで出会ったエヴァンゲリオン初号機の大型造形は、人間の腰より高かった。背後にレボルテックと造形雑誌のポスターが貼られており、足もとに '触らないでください' という表示が立てられている。このような大型展示品は売却用ではなく、店の看板の役割を果たしている。

KAIYODOロゴの下に置かれた紫色のエヴァンゲリオン初号機の大型造形物とレボルテックのポスター
海洋堂の展示コーナーのエヴァ初号機。右下に接触禁止の表示がある。

スターウォーズコーナーで足が止まった

大型家電量販店のおもちゃ売り場には、スターウォーズコーナーが別にある。レゴブリックで積み上げた実物大R2-D2が移動式の台の上に乗っており、ドーム曲面をブリックでどう処理したのか、長々と眺めていた。隣の展示台にはスターウォーズのボックス商品が積み重ねられている。

レゴブリックで作られた実物大R2-D2が店舗の移動式台の上に展示された様子
ブリックで積み上げたR2-D2。後方のショーケースにもスターウォーズ商品が詰められている。

同じフロアの一方には、ストームトルーパーの大型フィギュアを階段状に積み重ねて部隊を作っていた。最前列にはダース・ベイダー、背後にはカイロ・レンが立っている。百個は遥かに超えて見えた。このような展示は、売却するために作ったというより、人を立ち止まらせるために作ったのであり、実際に私を含めてみんな立ち止まった。

店舗の中に階段状にぎっしり展示された数多くのストームトルーパーフィギュアと前列に立つダース・ベイダー
ストームトルーパー部隊の展示。背後の壁にゴジラ広告とゲーム・音楽・映画コーナー案内が貼られている。

万代書店の展示ケースの価格は覚悟を決めて見る必要がある

レトログゲームソフト側は心の準備が必要だ。ガラスの中にネオジオCD と PC-FX のタイトルが並んで置かれているが、貼られていた価格をそのまま移すとこんな感じだ。

ガラス展示ケース内のネオジオCDメタルスラッグ、ブレーカーズ、PC-FXゲームパッケージと万代書店の価格表
ネオジオCDとPC-FXの展示台。価格表にディスク・説明書・帯の状態がA/B/Cで記載されている。

価格表左側のディスク·説明書·帯の項目が A/A'/B/C でチェックされているのが、この界隈のやり方だ。同じタイトルでも帯の有無で価格が分かれる。ネオジオポケット用のロックマン バトル&ファイターズは ¥48,400、隣のマスワールドヒーローズは ¥16,500だった。買うつもりがなくても、状態表記の読み方さえ習得すれば、展示ケース見学がずっと面白くなる。

ネオジオポケット用ロックマン バトルアンドファイターズ パッケージに ¥48,400 の価格表が付いた展示ケース
ロックマン バトル&ファイターズ ¥48,400。上のマスワールドヒーローズは ¥16,500だった。

運が良ければ当たるイベント

ある春には、セガがメガドライブ ミニ関連のイベントを開催していた。セガサターンのロゴを掲げたブースの前に人々が重なり立って、バーチャファイター対戦を観戦しており、画面の上には AKIRA と TOKIO の名前が浮かんでいた。並ばなくても後ろから見るのは自由だった。

セガサターンのロゴを掲げたイベントブース前に詰めかけた観客とバーチャファイター対戦画面
セガサターンのブース。隣にメガドライブ ミニ 収録作品案内板が立っている。

最も目を引いたのは、人間の胴体ほどある巨大なメガドライブ コントローラー造形だった。実際にボタンを押してゲームを操作できるように作られていて、子どもが体を投げるようにボタンを叩いていた。画面には ROUND 2 が浮かんでいた。このようなイベントは告知が日本語のみで出される場合が多いので、訪問前に店舗のSNSを確認するのが良い。

人間の胴体ほどの大きさのメガドライブコントローラー造形物を操作する来場者とバーチャファイター ROUND 2 画面
巨大コントローラーで実際の操作が可能だった。隣に通常サイズのパッドが置かれている。

路上Tシャツ露店、買う前にサイズから

小道の入口には、Tシャツハンガーを出した店がある。【変態】hentai と大きく打たれた黒いTシャツが最初の前に掛かっていたが、冗談でそれを買っていく旅行者は結構いる。貼られていた価格はカラーTシャツ S~XL ¥2,500、2XL ¥2,700、3XL ¥2,900、ノースリーブ白 ¥1,800だった。日本サイズは韓国より一サイズ小さく出ることが多いから、普段より一段階上げて選ぶのが安全だ。店の前には座らないという案内と禁煙表示が一緒に貼られている。

路上ハンガーに掛かった '変態 hentai' の黒いTシャツと赤い '地球人' のTシャツ、価格が書かれた黄色い案内紙
店の前のTシャツハンガー。上の黄紙にノースリーブの価格が書かれている。

看板を抜けると水路が現れる

看板に疲れたら、南に数分歩くといい。神田川の水路が建物の間を通り抜けており、曇りの日には水色が灰色に沈む。曳船が自材を積んだはしけを押して橋の下に入る光景を、橋の上からしばらく見ていた。数歩の違いで騒音が一気に減る。

曇りの日、建物の間を通る神田川の水路と橋の下に入る曳船とはしけ
曇りの日の神田川。はしけの上の作業者が白いヘルメットを被って立っている。

晴れた朝に同じ水路を見ると、印象が完全に裏返る。水が穏やかなので、建物と空がそのまま映り、アーチ橋の内側まで反射が続く。秋葉原に来てこちらまで降りて行かない人が多いが、5分もあれば着く。

晴れた朝の神田川の水面に建物と空が映り、遠くにアーチ形の橋が見える風景
同じ水路の晴れた朝。水面が鏡のように静かだった。

少し西に、お茶の水方向に歩くと、赤い煉瓦のアーチ高架が現れる。アーチの上にはヘデラが覆われており、その向こうに緑色の鉄橋と黄色い総武線電車が通り過ぎる。橋の欄干に機関車の形の装飾が付いているので、写真撮影に向いている。冬の朝には落ち葉が歩道に敷き詰められており、音が良い。

ヘデラが覆った赤い煉瓦のアーチ高架と緑色の鉄橋、通り過ぎる黄色い電車、欄干の機関車の装飾
煉瓦のアーチ高架と緑の鉄橋。欄干に機関車の形の装飾が続いている。

荷物と時間の扱い方

秋葉原は歩く距離より立っている時間が長い町だ。展示ケースの前で絶えず立ち止まるため、足より肩が先に痛くなる。駅の中で STATION WORK と書かれた灰色の1人用ブースを発見した時は嬉しかった。隣にコインロッカーが付いているので、荷物を入れてしばらく座って予定を整理するのに良い。利用料金と予約方法は、表示されている約款を現地で確認するのが正確だ。

駅構内に設置された灰色のSTATION WORK 1人用ブースと隣に置かれた白いコインロッカー
駅構内のSTATION WORKブース。右は番号が付いたコインロッカー。

経験を基に整理すると、こんな感じだ。午前中は人が少なく展示ケースをゆっくり見て、午後遅く大通りに出て看板が点灯する時間に合わせる順序が最も疲れない。免税は旅券が必要で、店ごとに最小金額の基準が異なるから、計算前に尋ねるのが良い。そしてこの界隈は数年で看板が丸ごと変わる所だから、古いレビューに出た店名をそのまま信じない方が良い。私も過去の写真に出た看板を探しながら、既に変わった場所の前で長く立ち尽くしていた。

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