新宿歌舞伎町のゴジラの頭の下で、牛かつもと村の石板で牛肉のカツレツを焼く
新宿駅東口から歩き上がっていくと、ある瞬間に自分の首がついつい後ろに反り返ってしまう。ビルの屋上でゴジラの頭が口を開けている。東京新宿歌舞伎町のTOHOシネマズビル、その上層部がホテル・グレイサリーだ。この夜に私が訪れた牛かつもと村は、ちょうどそのゴジラの頭から見下ろせる路地の中にあった。ゴジラを見に来たついでにご飯を食べる場所を探している人なら、実はこの店…
東京 · 牛カツ モトムラ
新宿駅東口から歩き上がっていくと、ある瞬間に自分の首がついつい後ろに反り返ってしまう。ビルの屋上でゴジラの頭が口を開けている。東京新宿歌舞伎町のTOHOシネマズビル、その上層部がホテル・グレイサリーだ。この夜に私が訪れた牛かつもと村は、ちょうどそのゴジラの頭から見下ろせる路地の中にあった。ゴジラを見に来たついでにご飯を食べる場所を探している人なら、実はこの店一軒だけ知っていれば十分だ。

ゴジラの頭を基準点にすれば迷わない
歌舞伎町の路地は看板が縦に重ねられていて、初めて来たら方向感覚がすぐに崩れ落ちる。私も初訪時に同じブロックを二周回った。その時から使うやり方がゴジラを基準にすることだ。どの路地からでも空を見上げるとその頭が見える角度が出てくるし、頭が正面に見える方がTOHOシネマズの正門方向だ。

昼と夜の印象が全く違う。昼間は灰色のビルに貼られた映画ポスターが目に入り、夜は照明が灯るとゴジラが紫色に染まる。夜間に近づいて見上げると、歯一つ一つに光が入っていて、目にはオレンジ色の照明が埋め込まれている。人々がここで写真を撮っているせいで、歩道が時々塞がれてしまう。

暖簾の脇にメニュー板が立てかけてある
店の入口は派手ではない。クリーム色の暖簾に筆文字で牛かつ、その下に小さくもと村、脇に赤い落款の判子。その前にメニュー板スタンドが一つ立っている。これがかなり重要だ。中に入ってから何を頼むか迷わずに、ここであらかじめ決めて入る方がいい。席の回転が速い店なので、座るとすぐに注文を取られる。

メニュー板を開くと構成は単純だ。牛かつ定食130gで1,300円、ここにとろろ(山芋のすりおろし)を付ければ1,400円。量が倍のW牛かつ定食260gは2,100円、とろろ込みで2,200円。肉一枚(130g)追加は800円。一番上に赤い枠で「お一人様一定食でお願いします」と日本語と英語で記載されている。二人で行って一つ注文して分け合うのは駄目ということだ。

ドリンクは別のページを占める。生ビール中500円、ラージ800円、ハイボール400円、コーラとオレンジジュースはそれぞれ300円と500円。目立つのは、このドリンクページに「음료 메뉴」と韓国語が一緒に印刷されていることだ。それだけ多くの韓国人のお客さんが来ているということだ。実際、その日も隣の席の二組が韓国語を話していた。
石板が先に来る — この店の核
注文すると、肉より石板が先に来る。鋳鉄の受け皿の上に黒い石板が乗っていて、受け皿の内側で固体燃料がオレンジ色に燃え上がっている。カウンター席に座るとこの火が顔の近くで揺らぐ。夏に行くとこの熱気がなかなか辛い。受け皿の側面に白い文字と赤い文字が手書きのような跡が残っているが、これらはすべて繰り返し火にあぶられた跡で、調理道具一つ一つが長く使い込まれた様子が出ている。

石板が温かくなっている間に、定食一人前が出てくる。黒い漆塗りのお皿に、牛肉のカツレツが厚くスライスされて横たわり、その脇にせん切りしたキャベツが山のように積まれる。左側にはマヨネーズで和えたポテトサラダとパセリ、右側にはわさびの一かけら。赤い椀には油揚げが入った味噌汁が別についている。ご飯はおかわり自由だ。

近くで見ると、衣がとても細かい。太いパン粉ではなく、細かく砕いた粉で薄く衣をつけて揚げているので、表面はサンドペーパーのようにざらざらとしていながらも厚くない。断面の端は少しだけ火が通っていて、中の方は紫がかった生肉のままだ。初めて見ると「これをそのまま食べろと?」と思うが、それがこの店のやり方だ。

何秒焼くかがすべてだ
石板に肉を乗せる瞬間、チッという短い音がして終わる。フライパンのようにずっとジュウジュウと音がしない。だから音だけ聞いていると、火の通り具合が分からない。目で断面の色を見なければならない。

一面に十数秒、裏返して又十数秒。そうするとピンク色が薄まって、真ん中だけ赤い点のように残る。私はこの程度が一番好きだった。噛むと外の衣がザクザクと崩れて、中の肉がまだしっとりしている。初めて行った時は怖くて完全に火を通したが、その時はただ上手に揚げた牛肉のカツレツの味だった。焼く時間を減らすことで、この店がなぜ有名なのか分かった。

食べ方は好みによってだ。テーブルにソース二種類と塩、わさびがあったので、一切れずつ違う風に付けてみた。塩とわさびの組み合わせが一番すっきりしていて、ソースは二切れ目くらいから飽きる。キャベツはずっと間に間に食べ続けなければならない。130gは少なく見えても、脂っこい肉なので終わりの方では重くなってくる。

行く前に知っておくといいこと
- ゴジラの頭が見えるTOHOシネマズビルの中側にある。新宿駅東口から歩いて大体7~8分の距離。
- 一人一定食が原則なので、人数分だけ定食を注文する必要がある。少食の人がいれば130gの基本定食で。
- 石板は無限に熱いわけではない。肉を全部一度に乗せずに、二三切れずつ分けて焼かないと、最後まで好みの焼き加減で食べることができない。
- カウンター席がほとんどなので、大人数で向かい合って座って会話する席ではない。一人で食べるにはむしろ便利だ。
- 食事時間帯には行列ができる。映画の時間と重なる夜間の時間帯が特に混んでいる。価格と営業時間は変わる可能性があるので、現地で確認する方が安全だ。
ゴジラの頭は写真を一枚撮ったら見るものがもうない。でも、その下の路地で石板一つつかまえながら焼き加減を調整しながら食べる三十分は、かなり長く記憶に残る。新宿で夜ご飯をどこで食べるか迷っているなら、私はまずこの店を出す。
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